2013年9月9日

上越新幹線

Filed under: 甲信越,路線,関東 — 駅の飼い猫 @ 9:25 PM
上越新幹線(じょうえつしんかんせん)は、大宮駅(列車運行上は東京駅)から新潟駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の高速鉄道路線およびその列車(新幹線)である。

概要

冬期間の越後湯沢駅。スプリンクラーで融雪され、雪景色の中でも線路上には積雪がない。
全国新幹線鉄道整備法に基づく新幹線鉄道として初めて『全国新幹線鉄道整備法第四条第一項の規定による建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画』(1971年運輸省告示)に盛り込まれた3線のうちの一つである(残り2線は東北新幹線と成田新幹線)。1971年に基本計画の決定・整備計画の決定を経て着工、1982年11月15日に大宮 - 新潟間が開業(当時は国鉄)。のち、東北新幹線の上野 - 大宮、東京 - 上野間の開業に伴い順次運転区間を延長した。 東京 - 大宮間は線籍上は東北新幹線であるが、大宮駅を始終着とする列車はなく、全列車が東京駅(臨時列車の一部は上野駅始終着)まで乗り入れ、新潟行きの列車については東京 - 大宮間においても「上越新幹線」と案内される。同様に、上越新幹線の大宮 - 高崎間に乗り入れている北陸新幹線(長野新幹線)への列車については、東京 - 高崎間においても「長野新幹線」と案内される。 群馬県から新潟県にかけての区間(高崎 - 長岡間)は三国山脈を通過するため、大部分がトンネルである。また、世界有数の豪雪地帯である新潟県内を中心にスプリンクラーによる融雪設備を備えているほか、新潟県内の駅では線路・プラットホーム全体が屋根で覆われているなど、雪害対策が入念に施されている。そのため、雪による運行上の障害は滅多なことでは発生しない。平野部(関東平野、越後平野)では、大部分が高架上を走る。 従来の東海道・山陽新幹線および東北新幹線と違うのは、"本州を横断する新幹線"ということである。本州の太平洋側と日本海側を結ぶ初の新幹線という意味でも注目された。首都圏方面から越後湯沢や長岡での乗り継ぎで上越・富山・高岡・金沢方面が、新潟での乗り継ぎで村上・鶴岡・酒田方面がそれぞれ従前より短時間で首都圏と結ばれた。 「上越」の名称は並行在来線の上越線(高崎駅 - 宮内駅間)から由来するもので、群馬・新潟両県の旧令制国名(上州と越後)に由来する。なお、新潟県にはそれとは別に「上越地方」・「上越市」(上越後の意)が存在するが、上越新幹線のルートとは全く別の地域である(上越を参照)。なお、この上越市については、2014年度の開業を目指して建設中である北陸新幹線の延伸区間が経由する予定となっている。 越後湯沢 - ガーラ湯沢間は、冬期間のみ営業する区間である。新幹線車両しか乗り入れないが、線籍上は上越線の支線で在来線扱いとなっている。 最高速度は全線で240km/hであり、大半の区間が直線主体の線形であるため、最高速度での走行が可能である。ただし、高崎 - 上毛高原間の「中山トンネル」については建設時に異常湧水などに悩まされる難工事となり、結果的に当初計画から大きく迂回するルートに変更せざるを得なくなり、その関係で急曲線が介在する線形となったため、同トンネル付近では160km/hの速度制限を受ける。 なお、長岡 - 新潟間は基本計画路線に入っている羽越新幹線との共用区間であるが、基本計画決定以降こちらの建設については動きはない。  

路線データ

本線

  • 区間:大宮駅 - 新潟駅間
  • 路線距離(実キロ):269.5km(営業キロは303.6km)
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:10(起終点駅含む、このうち上越新幹線単独駅は2駅)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(交流25,000V・50Hz)
  • 保安装置:ATC(DS-ATC)
  • 運転指令所:JR東日本新幹線運行本部 総合指令室
  • 列車運行管理システム:新幹線総合システム(COSMOS)
  • 構造種別延長割合 路盤 1%、橋梁 11%、高架橋 49%、トンネル 39%[1]
  • 最高速度: 240km/h

支線(正式には上越線の一部)

  • 区間:越後湯沢駅 - ガーラ湯沢駅間
  • 路線距離(実キロ・営業キロ):1.8km(両キロとも同じ)
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:2(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(交流25,000V・50Hz)
  • 保安方式:ATC(DS-ATC)
  • 運転指令所:JR東日本新幹線運行本部 総合指令室
  • 列車運行管理システム:新幹線総合システム(COSMOS)
JR東日本の新幹線では、全体の運行管理業務を本社内の新幹線運行本部が統括する一方、保線管理や駅営業業務等の現業機関については地方支社が新幹線と並行在来線の双方を一体管理する組織体系を取っている[2]。上越新幹線における支社毎の管轄割り当ては以下の通り。
  • 大宮駅構内:大宮支社
  • 熊谷 - 上毛高原:高崎支社
  • 越後湯沢 - 新潟、越後湯沢 - ガーラ湯沢:新潟支社

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